航空自衛隊における運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 13:43 UTC 版)
「T-33 (航空機)」の記事における「航空自衛隊における運用」の解説
航空自衛隊では1954年(昭和29年)の創立当初からF-86Fと共にアメリカから68機の供与を受け、翌1955年(昭和30年)からは川崎航空機によって210機がライセンス生産され、計278機が本来目的の乗員育成のみならず、訓練支援、連絡業務、デスクワークパイロットの規定飛行時間維持の為の年次飛行などに広く用いられた。また、1970年代にはF-104の空戦訓練の仮装敵機役としてT-33が用いられていた。 なお日本では米での愛称「シューティングスター」、日本での公式愛称「若鷹」よりもその型番に由来する「サンサン」の名で広く呼ばれた。 老朽化した1980年代後半から順次退役が始まり、後継機の川崎T-4への置き換えが進められていき、2002年までに退役させる予定だった。しかし、1999年(平成11年)11月22日、入間基地の航空総隊所属の1機に機体故障が生じ、墜落に当たって非人口密集地へ機体を誘導するため無理をして乗員2名が殉職するという事故が発生し(T-33A入間川墜落事故)、残存していた8機全機に対し飛行停止処分が課され、地上に留置されたまま翌年2000年(平成12年)6月に除籍された。 なお、航空自衛隊が保有した全278機のうち、59機が事故による喪失で除籍されている。 ちなみに、その59機の内には、前述の入間川事故で喪失したものの他、1957年に元日本陸軍少佐だった小林照彦が事故に巻き込まれたものも含まれる。
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