舞台各部の名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 10:00 UTC 版)
舞台上で実際に演者が演技を行う場所で客席から見える範囲をアクティングエリアという。舞台と客席の境の開口部をプロセニアムといい、古典的なオペラハウスでは間口は高く、日本の古典芸能を主演目とする劇場では場合は間口は広いが低くなっている。 上手(かみて)は客席から見ると右側、舞台から見ると左側をいう(英語ではStage left)。一方、下手(しもて)は客席から見ると左側、舞台から見ると右側をいう(英語ではStage right)。 客席から見て舞台の奥側を舞台奥、前側を舞台前という。また、客席と舞台の境界を舞台端(ぶたいばな)または框(かまち)という。舞台の両サイドの上手と下手にある空間を舞台袖といい、通常は袖幕によって隠されている。 緞帳より客席側に出ている舞台部分をエプロンという。オーケストラピットの周囲を取り囲むように設けた通路舞台はシルバーブリッジという。また、歌舞伎舞台などにみられる舞台から出て客席を貫通している通路を花道という。 アクティングエリアに隣接する舞台側方のスペースをウイング(ふところ)といい、大きなものは側舞台として使用できるようになっている。また、舞台後方の背景面をホリゾント(サイクロラマ)といい、特に後舞台がある場合には幕で仕切られている。 舞台の上部には舞台幕やスクリーン、美術バトン、照明バトンなどを取り付ける簀の子(ブドウ棚)と呼ばれる設備が設置される。また、プロセニアムから簀の子までの緞帳や照明器具などを吊るためのスペースをフライズという。
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