自然保護と危機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:38 UTC 版)
「シュプレーヴァルト」の記事における「自然保護と危機」の解説
詳細は「シュプレーヴァルト生物圏保護区(ドイツ語版)」を参照 シュプレーヴァルトに生息する動植物は1万8,000種にも上る。1991年にはユネスコから生物圏保護区に登録されている。 830種の蝶類、113種の貝類・カタツムリ、18種の両生類・爬虫類が確認されている。48種のトンボ、36種の魚類、45種の哺乳類、138種の繁殖鳥が数えられる。この多様性は生物圏保護区内に多彩なビオトープ・タイプが存在するためである。この他にも様々な森林生態系が存在し、コウノトリ、ツル、オジロワシの営巣地となっている。開けた地に棲息する生物は、草原、畑、ヤナギの木、果樹に見られる。タシギやダイシャクシギといった湿地の野鳥、古い木の穴に巣をつくるヤツガシラ、またシュバシコウも見られる。 シュプレーヴァルトは、特にラウジッツ褐炭採鉱区(ドイツ語版)からの汚染物質の流入で危機にさらされている。褐炭露天鉱(ドイツ語版)で水酸化鉄を洗い流すが、そのため毎日数トンの鉄赭土スラッジがシュプレー川や他の水域に流れ込み、河川の動植物を毒しつつある。また硫酸塩の含有度も高い。被害を受けた川のなかでも特にヴードリッツ川(ドイツ語版)は「死の川」となっている。
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