自然保護と環境行政
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:32 UTC 版)
「#環境問題」も参照 対馬は、日本では対馬にしか生息しないユーラシア大陸との共通種が数多く生息しており、これらはかつて大陸と陸続きであったことを物語る貴重な動植物である。また、南方系の動物も生息し、対馬固有の動植物も多い。このため、各地に自然保護区が指定され、自然環境の保護がはかられている。 透明度の高い海は浅茅湾や神崎などで海中公園となっており、昭和43年7月22日には、対馬全島は壱岐島とともに壱岐対馬国定公園に指定された。 ツシマヤマネコなど希少種の保護のため、平成元年11月1日に主島北部の伊奈地区が国指定伊奈鳥獣保護区に指定された。また、洲藻白岳原始林、龍良山原始林、御岳鳥類繁殖地、鰐浦ヒトツバタゴ自生地が、国の天然記念物としてそれぞれ地域指定されている。とりわけ龍良山原始林は、日本有数の原生林として知られる。島の北西には環境省対馬野生生物保護センターが設けられた。 2013年8月29日、絶滅危惧種である「ツシマヤマネコ」が唯一生息する広大な森林地が競売入札に付されていたが、市や裁判所に環境保護団体など全国から購入の申し出が相次ぎ、対馬市は反響の大きさなども含め購入に踏み切った。森林の大きさは東京ドーム55個分に相当し、対馬でこのような広大な森林地が売りに出されるのは初めてで、韓国の業者も関心を示していた。
※この「自然保護と環境行政」の解説は、「対馬」の解説の一部です。
「自然保護と環境行政」を含む「対馬」の記事については、「対馬」の概要を参照ください。
- 自然保護と環境行政のページへのリンク