自然・動物との関わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 15:24 UTC 版)
「ビアトリクス・ポター」の記事における「自然・動物との関わり」の解説
ポターは幼い頃からウサギ、ハツカネズミ、ハリネズミ、リス、カエル、トカゲ、ヘビ、カメ、コウモリなど、ちょっと変わったものまでペットとして飼い、よく観察しスケッチに残している。こうしたペットたちを非常に可愛がり、ハツカネズミのハンカ・マンカがシャンデリアから落ちて死んだときは、「自分の首が折れた方が良かった」とまで言っている。こうした動物たちへの愛情とは別に農場経営者の顔も持ち、動物たちを出荷する時期が来ると、非情ともいうべき態度で動物たちの選別を行ったという。 親しくしていたローンズリーが共同設立者であったことから、設立間もないナショナル・トラストには生前から積極的に支援を行っている。ニア・ソーリーは生前にポターによって多くの土地が購入されており、死後ナショナル・トラストに寄贈されたため、当時の風景が保存されている。1929年には4000エーカーの土地が売りに出されたが、ナショナル・トラストは世界恐慌のため寄付が集まらず資金不足に陥っていた。ポターはナショナル・トラストに寄付するため、これを一括で購入している。また、文化の保全にも尽力し、廃れていたカントリーダンスが再流行するきっかけもポターにあったという。死後はその遺言により4000エーカー以上の土地をナショナル・トラストに寄贈している。ポターは『まちねずみジョニーのおはなし』にもあるとおり、都会よりも田舎を好んでおり、ポターにとって都会であるロンドンは「束縛の象徴」であり、ニア・ソーリーは「人格的独立の象徴」であったと猪熊葉子は考察している。またポターの自然保護運動は、幸せな結婚生活と創作活動を支えたかけがえのない場所を守る行動だったと述べている。
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