自主廃業による影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 15:26 UTC 版)
「太洋社 (出版取次)」の記事における「自主廃業による影響」の解説
自主廃業の通知に伴い、以下のように複数の書店が廃業・破産に追い込まれている。鈴木書店(後のJRC)や栗田出版販売など、過去の取次業者の倒産時にはこのような事象は発生しておらず、その特異性が話題となっている。中小の書店では他の取次業者との新規取引開始の交渉がまとまらず(大手取次業者は一定の規模がある書店しか取引しない)、廃業に至った書店もある他、日本雑誌販売と取引を開始した書店も、日本雑誌販売が2019年6月に事後処理を弁護士に一任したことから、再度他の取次業者との新規取引開始の交渉に迫られている。 連鎖倒産した企業S企画(旧:芳林堂書店、東京都豊島区) - 有利子負債が増加した他に、書店事業の売上低下で資金繰りが悪化し、2016年1月に太洋社から取引停止を通告される。太洋社の自主廃業の通知後に会社名を芳林堂書店からS企画に変更。2016年2月23日に店舗事業を書泉へ譲渡する契約を締結し、譲渡された店舗は(新)芳林堂書店として営業を継続し、外商部も2016年2月26日に書泉が「株式会社芳林堂書店外商部」を設立して独立。S企画は2016年2月26日に東京地方裁判所から破産手続開始決定を受け、2017年4月に法人格消滅。 興文堂書店・高知出版販売(高知県高知市) - 2016年3月17日に高知地方裁判所へ破産を申請し、同年4月21日に破産手続開始決定。 書籍の店頭販売から撤退した書店友朋堂書店(茨城県つくば市) - 外商は継続。 ひょうたん書店(鹿児島県鹿児島市) - 通販は継続。 ブックス書泉(熊本県熊本市) - 外商並びに配達は継続。 アミ書店(福岡県北九州市) - 外商並びに配達は継続。 中野昭文堂(徳島県阿波市) - 文具販売は継続。 マキノ書店四街道店(千葉県四街道市) - 不動産業へ転換。 廃業した書店ブックランドあいむ(愛知県豊橋市) 愛書堂書店(埼玉県さいたま市) 精文館書店(富山県富山市) Books読書人(長崎県長崎市) 八重洲書江津店(熊本県熊本市) 橋本書店(徳島県徳島市) 青木書店(徳島県牟岐町) 竹島書店戸ヶ崎店(埼玉県三郷市)
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