腎循環とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 保健 > 循環 > 腎循環の意味・解説 

腎循環

(腎臓循環 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/09 06:25 UTC 版)

腎循環。赤い血管は腹大動脈、青い血管は上行大静脈。腎循環には心拍出量(1分間に心臓から拍出される血液量)の約20%が流入する。
血液循環を記した腎臓の模式図。1.腎錐体 2.輸入細動脈 3.腎動脈 4.腎静脈 5.腎門 6.腎盤 7.輸尿管 8.腎杯 9.腎被膜 10.下端 11.上端 12.輸出細動脈 13.ネフロン 14.小腎杯 15.大腎杯 16.腎乳頭 17.腎柱

腎循環(じんじゅんかん、Renal circulation)は、心拍出量の約20%の血液を受け取る循環である。腎循環は腹大動脈から分枝し、上行大静脈へと血液が流れる。腎循環では腎臓内で分化した様々な血管に血液を供給している。

血液循環

下表は血液の糸球体を通過した血液の流れを記したものである。下降は動脈、上昇は静脈。このモデルは見やすくするために非常に簡素化している。

動脈(下降) 静脈(上昇)
腹大動脈
Abdominal aorta
大静脈
Venae cavae
腎動脈 [1]
Renal artery
分節動脈
Segmental arteries
葉動脈
Lobar arteries
腎静脈
Renal vein
葉間動脈
Interlobar arteries
葉間静脈
Interlobar veins
弓状動脈 [2]
Arcuate arteries
弓状静脈
Arcuate vein
放射皮質動脈(小葉間動脈)[3]
Interlobular arteries
放射状皮質静脈(小葉間静脈)
Interlobular veins
輸入細動脈
Afferent arterioles
輸出細動脈[4]
Efferent arteriole
糸球体
Glomerulus
糸球体
Glomerulus
  1. ^ 腎動脈は副腎に血液を供給するため副腎静脈が分枝している。
  2. ^ 弓状動脈は直細動脈にも血液を供給し、その血液は弓状静脈に流れる。直細動脈は糸球体のバイパスとなっている。
  3. ^ 放射皮質動脈は星状細静脈(Stellate veins)にも血液を供給する。
  4. ^ 輸出細動脈から放射状皮質静脈へは直接排出されない。ある程度傍尿細管毛細血管(Peritubular capillaries)へ向かい、大部分は直細動脈(Vasa recta)へ排出される。

関連項目

参考文献

外部リンク





腎循環と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「腎循環」の関連用語

腎循環のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



腎循環のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの腎循環 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS