脳チップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 07:31 UTC 版)
人間の脳と同等の働きをする集積回路で、上記の「チップ」と似た外見をしている。元々ザレムを巨大な社会実験装置として機能させるためのもので、16歳(新装版では19歳)を過ぎたザレム市民は「イニシエーション」と呼ばれる成人の儀式で強制的かつ隠蔽された形で記憶と意識をこのチップに書き込まれ、脳をチップに交換されることになる。このため脳チップには製造元であるM.I.B.の刻印がある。ザレム出身の成人以上の人間は全てこの脳チップに脳が置き換えられており、肉体の一部ないし大半を機械に置き換え脳神経と接続するサイボーグとは違い、精神の主体を占める脳が「作り物」に置き換えられることから、「人間」にとってその精神的苦痛は計り知れない。そのため事実を知ったザレム住人が発狂する一方、イニシエーションを受けようとする若者たちは脳よりも市民権が重要だと訴えるなど、その反応には個人差も大きい。チップ化することでシビリアンコントロールを図るためのものだと考えられているが、コントロールを超えてしまったもの=“バグ”入りのチップを搭載したイドやノヴァは、それ故にザレムを追い出されたとされる。
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