胞子虫類の成立とは? わかりやすく解説

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胞子虫類の成立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/17 13:52 UTC 版)

胞子虫」の記事における「胞子虫類の成立」の解説

20世紀初頭の体系亜綱胞子虫Sporozoa 晩生胞子虫Telosporidia(Ectospora) 簇虫 Gregarinida 球 Coccidia Haemosporidia 早生胞子虫Neosporidia(Endospora) 粘液胞子虫 Myxosporidia 放線胞子虫 Actinomyxidia 住肉胞子虫 Sarcosporidia 略胞子虫 Haplosporidia 文献上はじめて認識され胞子虫は、おそらく1674年レーウェンフックウサギ胆汁中に観察した球体で、ウサギ肝コクシジウムEimeria stiedai)だったと考えられている。一方はじめて正式に命名され胞子虫は、1826年昆虫学者レオン・デュフール(英語版)によってハサミムシから発見されグレガリナ簇虫)類Gregarina ovata Dufour, 1828で、これを機にグレガリナ類続々記載されるうになる当初特殊化した吸虫一群だと考えられていたが、1845年解剖学者アルベルト・フォン・ケリカーによって原生動物門移された。コクシジウム(球)類ははじめグレガリナ類一種として記載され、後に区分されるようになった胞子虫という分類群は、1879年寄生虫学者ルドルフ・ロイカルト(ドイツ語版)が、グレガリナ類コクシジウム類とを合わせて設立したのである19世紀末オットー・ビュッチュリによって原生動物の古典的な4分類確立されときには原生動物門胞子虫綱に3亜綱簇虫粘液胞子虫住肉胞子虫)が置かれていた。これはちょうマラリア原虫発見された(1880年時期にあたりこのあと住血胞子虫(血)類(Haemosporidia Danilevsky, 1885)や微胞子虫類(Microsporida Balbiani, 1882)、放線胞子虫類(Actinomyxida Štolc, 1899)、略胞子虫類(Haplosporidia Caullery et Mesnil, 1899)といった分類群認識されるようになった20世紀初頭の分類体系胞子形成様式注目して晩生胞子虫早生胞子虫との2つ大別するのだった晩生胞子虫細胞成長止まったあとに細胞外縁胞子形成細胞生じるもので、栄養体は単である。一方早生胞子虫細胞内部胞子形成起きるものであり、例外はあるが栄養体が多細胞成長胞子形成同時に起こる。この区別根本的な系統の差だと考えられ1910年代にはすでに胞子虫寄生適応による収斂によって認識される外形的な分類群だとみられていた。なおこの頃までは微胞子虫粘液胞子虫の中の亜目として考えられていた。

※この「胞子虫類の成立」の解説は、「胞子虫」の解説の一部です。
「胞子虫類の成立」を含む「胞子虫」の記事については、「胞子虫」の概要を参照ください。

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