背景・沿革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 04:55 UTC 版)
「私は海岸の近くで生まれ育ったので、私の夢や希望の中では海と舟が大きく関与している。そのため私が海に対して注ぐ愛情は、自分自身が海の子であると思うほどに大きいのです。」 本博物館のガイドブックにおいて自身の生い立ちについて述べる博物館の創設者・張栄発 オーストロネシア語族は学説によると紀元前30世紀頃の台湾に由来すると考えられているなど、台湾は海と密接に関連して発達してきた。しかしながら、台湾の教育課程では内陸での歴史についてのみ取り上げてきたため、国民の間で海事にまつわる知識が十分に伝承されていなかった背景があった。そこで台北市に本社を置くエバーグリーン・グループの創設者である張栄発の希望によって、海事教育を行い、同国における文化を守るために本博物館が設立された。10年近く設立に要し、元々中国国民党の本部があった地に2008年10月7日に開館した。この年は1968年にグループを設立してから40周年となる節目の年であった。博物館の設立にあたり、張は過去30年間に渡って世界中で収集した4,500点を超える物品を寄贈している。また、張が外国を航海する間に訪れたイギリス・ロンドンにある国立海洋博物館(英語版)では子供への海事教育が行われていることを踏まえ、本博物館でもコンセプトとして反映されている。開館後、本博物館は2013年時点で年間33,000人の訪問者を記録している。
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