聖母被昇天 (エル・グレコ)
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『聖母被昇天』(せいぼひしょうてん、西: La Asunción de María、英: The Assumption of the Virgin) は、ギリシャ・クレタ島出身であるマニエリスム期のスペインの巨匠エル・グレコが、スペイン到着後まもない時期 (1577-1579年) に制作した聖母マリアの昇天を主題とするキャンバス上の油彩画である。本作は、画家がサント・ドミンゴ・エル・アンティグオ聖堂のために委嘱された祭壇衝立の1部をなしていたもので、『聖衣剥奪』(トレド大聖堂) とともにエル・グレコがスペイン・トレドで衝撃的なデビューを果たした記念碑的作品である[1][2]。画面右下の白い紙片 (カルテッリーノ) には、エル・グレコのギリシャ時代の作品と同じ、ギリシャ文字による署名と年記がある[2][3]。作品は、1906年にアメリカ合衆国のシカゴ美術館に収蔵された[3]。
- ^ a b c d e f g 井上靖、高階秀爾 編『カンヴァス世界の大画家』 12 エル・グレコ、中央公論社、1982年9月、80頁。ISBN 4-12-401902-5。
- ^ a b c d e f g h i 大高保二郎、松原典子『もっと知りたいエル・グレコ 生涯と作品』東京美術〈アート・ビギナーズ・コレクション〉、2012年10月、24-25頁。ISBN 978-4-8087-0956-3。
- ^ a b c “The Assumption of the Virgin | The Art Institute of Chicago”. www.artic.edu. 2022年12月26日閲覧。
- 1 聖母被昇天 (エル・グレコ)とは
- 2 聖母被昇天 (エル・グレコ)の概要
- 3 脚注
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