考古学における「編年」とは? わかりやすく解説

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考古学における「編年」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 03:49 UTC 版)

編年」の記事における「考古学における「編年」」の解説

編年には、2つ事物比較して旧新を決めるだけの相対編年と、1つ事物年代を予め決定して指標とする絶対編年がある。土器考古学絶対編年によく利用されている。 通常遺丘どのように層位的な前後関係がある場合は、その層位共伴する土器などの遺物群が年代決定編年基礎資料となる。しかし、層位把握できない日本の遺跡場合は、遺構切り合い(A遺構をB遺構破壊している状況は、BはAより新しいなど)関係によって、年代前後関係をとらえる場合が多い。また、他の遺跡にも切り合いによる前後関係見られる場合は、遺跡間ごとに年代網目構成されていき、より正確な年代的配列(=編年)をつくることができる。往々にして土器陶磁器には、年代による口縁部などの器の特徴的な部分変化器形そのもの変化、器の大きさ整形技法施文技法変化文様自体変化があるのでその形式的様式変化を追うことで遺物年代が決まる。年代決まった遺物同時に共伴すると目される遺物があればその遺物年代若しくは遺構年代決定できることになる。 また、年輪年代法使用できる木材片、建物跡に伴う遺物や墓などの遺構伴って年代書かれたり刻まれたりした土器陶磁器記念碑など紀年銘資料マヤの墓の壁画描かれ長期暦も含む)とそれに共伴する一括遺物年代分かっている火山灰層などの前後若しくはその層の中に遺物含まれていると年代決め定点編年定点とか編年基準資料)となることがある旧石器捏造事件は、火山灰層の知識半ば悪用した行為であった。なお、年代刻まれていても廃棄され板碑古銭などの移動されている資料は、紀年銘があっても編年基準定点になり得ないので注意が必要である。 絶対編年は、年代配列決定欠かせないが、従来手法確立されておらず曖昧であった近年科学的手法により遺物絶対年代測定が行われ、これをもとに編年が行われる例がある。

※この「考古学における「編年」」の解説は、「編年」の解説の一部です。
「考古学における「編年」」を含む「編年」の記事については、「編年」の概要を参照ください。

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