義長神社の大祭

国指定文化財等データベース

義長神社の大祭

名称：	義長神社の大祭
ふりがな：	ぎちょうじんじゃのたいさい
種別1：	風俗習慣
保護団体名：	黒見常会
選択年月日：	2008.03.13(平成20.03.13)
都道府県(列記)：	高知県
市区町村(列記)：	室戸市羽根町
代表都道府県：	高知県
備考：
解説文：	本件は、高知県室戸市羽根町の山間部に位置する北生と黒見の二つの地区に伝承される祭りで、一年交替の年番制で地区内から選ばれる４人の頭人を中心に行われる。 頭人たちは、大祭前日の宵祭の日に、田芋と呼ばれる数種の里芋を煮て、臼と杵でつぶして餅状にし、板に伸ばして成形する。翌日の大祭の早朝にこの田芋餅を切り分け、「十三重十八枚、七重二枚、五重三枚」という古くからの盛り方に則って三方に載せ、氏神に奉納する。田芋餅は全部で263個作られ、これは義長神社の祭神である南北朝時代の武将、仁木義長が当地に落ち延びたときの一族の数に由来するといわれている。田芋餅の奉納後、榊や弓などを用いた頭人による舞があり、最後に頭渡しの儀礼として、その年の頭人と翌年の頭人が神社の境内で相撲をとる。 本件は、根菜を用いて作られる神饌に特色のある祭りであり、また、芋類を神聖視する伝承は、稲作とは異なる畑作系統の文化を考えるうえで注目され、我が国の民間信仰や生業の変遷を考えるうえで貴重である。

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