美輪明宏による上演
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1983年(昭和58年)6月10日〜29日に寺山修司追悼公演が西武劇場(現パルコ劇場)で上演された。演出は鈴木完一郎、出演は美輪明宏が毛皮のマリー役、井浦秀智が美少年・欣也役であった。再演が決まった時にはまだ寺山は存命であったが既に体調が悪く、稽古が始まった後に亡くなった。 寺山の死去後も、美輪明宏によるマリー役でパルコ劇場を中心に何度か再演されている。 1994年(平成6年)10月4日〜30日にパルコ劇場にて演出がハンス・ペーター・クロス、美輪明宏が毛皮のマリー役、いしだ壱成が美少年・欣也役で上演された。少女紋白役は池田有希子、下男役は麿赤児。この時はワダエミが衣装を担当している。美術はジャン・ハース、照明はジャン・カルマン。チケットは発売とほぼ同時に売り切れたという。11月には、川口、名古屋、静岡、大阪、相模原でも上演された。 1996年(平成8年)1月12日〜2月4日に同キャストで同じパルコ劇場にて再演されている。 2001年(平成13年)3月24日〜4月22日には演出・美術・音楽・主演(マリー役)が美輪明宏、美少年・欣也役が及川光博で、パルコ劇場で上演された。その後、各地を巡業した。 2001年4月25日、26日 かめありリリオホール(東京・亀有) 2001年5月1日、2日 愛知厚生年金会館 2001年5月4日から9日 シアター・ドラマシティ(大阪) 2001年5月11日 アステールプラザ大ホール(広島) 2001年5月21日 北海道厚生年金会館(札幌) 2001年5月30日から6月1日 福岡市民会館 上記以外に、仙台、新潟、鹿児島など8ヶ所で上演された。 これ以降、美輪は何度も本作の演出・美術・音楽・主演(マリー役)を兼ねて再演を行っている。 2009年(平成21年)4月1日〜2009年5月10日にル・テアトル銀座 by PARCOにて、美少年・欣也役が吉村卓也で上演され、その後、大阪、名古屋などを巡演した。吉村は、2008年11月15日に実施された「美少年オーディション」で選ばれた新人。約800人の応募者の中から、満場一致で決まったという。下男と醜女のマリー役は麿赤児、美少女・紋白役は若松武史。出演はほかに菊池隆則、日野利彦、マメ山田ら。衣装はワダエミ。。 2016年(平成21年)4月2日〜17日には新国立劇場中劇場で上演され、さらにその後KAAT神奈川芸術劇場やパルコ劇場を含めた各地に巡業した。美少年役はオーディションで決定した勧修寺保都。若松武史が美少女・紋白役を演じた。他に木村彰吾、梅垣義明らが出演。 2016年4月27日から5月3日 パルコ劇場(東京・渋谷) 2016年5月28日、29日 KAAT神奈川芸術劇場(横浜) 2019年4月から新国立劇場で上演が計画されており、美輪明宏が演出・美術・主演を担当する。美少年役などのキャストはオーディションが行われ、美少年役は藤堂日向が配された。
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