編曲・作曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 00:16 UTC 版)
「レオポルド・ストコフスキー」の記事における「編曲・作曲」の解説
オルガン曲、ピアノ曲などのオーケストラ編曲にもすぐれた手腕を見せ、特に「トッカータとフーガ ニ短調」などJ.S.バッハの作品を編曲したものは有名で、今日でも演奏されている。「トッカータとフーガ ニ短調」は当初、オーケストラの練習用に編曲されたが、殊のほか好評だったので演奏会にかけてみたところ評判をとった。批評家らはストコフスキーの編曲によるバッハの作品を「バッコフスキー(バッハ+ストコフスキー)作曲」と揶揄したが、聴衆の支持もあってストコフスキーの編曲によるバッハの作品は数多くレパートリーに加えられるようになった。彼の死後も、その編曲はサヴァリッシュ、ムーティ、サロネンなどによって絶えず演奏されている。なおストコフスキーは1962年、自身の編曲によるバッハの作品に関してこう述べている。 「彼が私の編曲をどう思うか。それは私の死後の運命がどうなるか分からないけど、とにかく行った先で彼に会ってみないことには何とも言えない。」 ムソルグスキーの「展覧会の絵」の編曲も手がけている。最も有名なラヴェル編曲版では冒頭の「プロムナード」のメロディをトランペットが演奏するのに対して、ストコフスキー版では弦楽器が演奏するようになっている。この様な独特の解釈により、ラヴェル版に勝るとも劣らない魅力的な編曲に仕上がっている。彼自身以外では、この編曲を若杉弘がドイツで演奏、録音している。また、シェーンベルク作曲の「浄夜」も、作曲者自身の編曲によるオーケストラ版ではなく、オリジナルの弦楽六重奏曲からのストコフスキー編曲版が録音されている。
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