緑泥石片岩(青石)とその産地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 23:31 UTC 版)
「下里・青山板碑製作遺跡」の記事における「緑泥石片岩(青石)とその産地」の解説
緑泥石片岩は青石と通称され、その色合いと、加工に適した石質のため、古くから石材として珍重されてきた。縄文時代には石斧などの石器の材料や、竪穴式住居の敷石として、古墳時代には古墳の石室の材料として用いられた。下里・青山遺跡のある小川町では、青石を墓石、石垣、石段、土留め、水路の護岸、庭石などに用いた事例が多数ある。 緑泥石片岩は、変成岩の一種である結晶片岩に分類される。地下深くにある岩石が広域変成作用を受けて再結晶したものである。小川町地方に産する緑泥石片岩は、三波川変成帯に属する結晶片岩のうち苦鉄質(マグネシウムおよび鉄を含む)の片岩で、緑色を呈し、片理(変成岩の鉱物が一定方向に配列する構造)が発達して、剥離性が強い(薄い板状に剥がれやすい)という特色がある。小川町では、小川盆地の南にある仙元山の北東麓および南麓に、緑泥石片岩の分布域が帯状に広がっている。国の史跡に指定された下里・青山地区の板碑製作遺跡はこれらの分布域内に位置している。
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