緊急時対策支援システム(ERSS)
緊急時対策支援システム(ERSS)は、原子力発電所の万一の事故などの緊急時に電気事業者から送られてくる情報にもとづき、当該原子力発電所の機器の状態を監視し、専門的な知識データベースにもとづいて現在の施設の状態を判断し、その後の事故進展をコンピュータにより計算して予測するシステムである。「情報収集システム」、「判断・予測支援システム」及び「解析予測システム」から構成されている。 「情報収集システム」は、情報収集計算機及び情報表示装置からなり、緊急時に電気事業者からオンラインで伝送されてくる発電所の情報を一括して収集し、事故の状況を迅速かつ的確に把握できるように、分かりやすい視覚情報として情報表示装置の画面上に表示するもので、経済産業省原子力安全・保安院の緊急時対応センター内に設置されている。 一方、「判断・予測支援システム」及び「解析予測システム」は、独立行政法人原子力安全基盤機構に設置され、情報収集システムからの入力情報により専門的なデータベースに基づいて現在の事故状態を判断し、その後の進展をコンピュータにより計算して予測するもので、計算結果を緊急時対応センターの画面表示装置に表示する。
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