統一教会事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 03:02 UTC 版)
「世界基督教統一神霊協会」(統一教会、統一協会)に学内の教授や女子学生など多数が入信し、その内の10数名が免職、退学処分となった事件。この事件をきっかけに統一教会の実態が一気に明るみに出た。「梨花女子大学事件」とも呼ばれる。 1955年3月24日、統一教会に入信し、大学当局の警告にも従わなかった教授、助教授5名が免職処分となる。統一教会は当時から韓国社会で熱心に布教活動を進めており、信者は社会エリート層にも深く浸透していた。大学内にも信者サークルが結成され、信者の教授が学生を積極的に勧誘するなどして、韓国社会でも問題化されていた。特にミッション系大学である梨花大当局はこの事態を重く見て調査を行っていたが、同年5月11日には、14名の学生を退学処分にした。 強硬手段をとった大学当局に対して、当初マスコミや市民からは憲法で保障される「信教の自由」に反するとの批判が向けられたが、退学処分を受けた女子学生のうち数名が文鮮明と肉体関係を持っていた(血分け)のではという噂が広まり、批判の矛先は一気に統一教会とその教祖である文鮮明に向けられた(文鮮明は女子大生を不法監禁したとの嫌疑などで逮捕されたが、告発が取り下げられたため裁判で無罪となった)。
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