組織内オンブズマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 06:50 UTC 版)
1970年代の北米地域で生まれた概念で、職場でのいじめ、セクシュアル・ハラスメント、不当行為などの相談を受け付ける窓口。経営者に雇用されるが、守秘義務を持ち、独立性、中立性をもって職務を遂行する。また、非公式性を持ち一方に有利な結論を目指すのではなく、経営者と従業員双方の利益を調整して問題解決を図る。しかし、正式な苦情処理機能を持たないため、必要に応じて正式な調査、裁判などの手段を提示する義務がある。IOA (international ombudsman association) では組織内オンブズマンについて、紛争処理戦略や個人間交渉などの研修を受けることを要求している。 日本では学校法人慶應義塾に導入した例があるが、日本における「オンブズマン」の名称に対する印象が組織内オンブズマンの中立性の概念と反するとして、「慶應義塾ハラスメント防止委員会」の名称を採用した。
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