組み技、組み討ち技という意の「柔術」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 08:06 UTC 版)
「柔術」の記事における「組み技、組み討ち技という意の「柔術」」の解説
武術界において、「柔術」を組み技・組み討ち技の意として使うことがある。例えば新体道である。柔術が組み技、組み討ち技が主な武術・格闘技と考えている人も多い。なぜ、このような傾向になったか原因を挙げてみる。 柔術の流れを汲む柔道の試合に当身技がなく、幕末あたりから各地で行われた他流試合や乱捕稽古も当身技を禁じていた場合が多いこと(現代柔道では多くの形が演武用、セレモニー用となっている傾向がある)。 江戸時代は捕縛術としてそのような技術が中心に据えているような印象を与える流派も多く、かつそれは古流柔術全体の特徴でもある。 ブラジリアン柔術の影響は選手が総合格闘技の試合で当身技も使うこととブラジリアン柔術競技に当身技が禁じられていること両面があり、抑止要因になったか原因になったか、どちらかは確認されていない。 しかし、柔術には嘉納治五郎が柔術を「徒手もしくは小型の武器を持つ武術」と定義したように、その程度しか共通理念はない。したがって、当身技を排除する要素はない。大半の流派で小脇差や鉄扇や十手等を使った当身技や、その他隠し武器術を伝えており、また死活(殺活、当身)の段が存在する流派も数多くあり素手での当身技法も深く修練する体系になっている。
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