紅一点という立場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/09 06:02 UTC 版)
森雪は、『ヤマトよ永遠に』『宇宙戦艦ヤマトIII』を除く『宇宙戦艦ヤマト 完結編』までのシリーズでは、宇宙戦艦ヤマト唯一の女性クルーという立場であるが、第1作第10話では他の女性乗組員も描かれたシーンが存在する。 これについての設定は曖昧で、『宇宙戦艦ヤマト画報 ロマン宇宙戦記二十五年の歩み』(竹書房、2001年3月3日発行、ISBN 978-4-8124-0700-4)p. 026には「第10話以降、森雪以外の女性非戦闘員は冷凍睡眠下にあるという設定」とある。また、小説版[要文献特定詳細情報]などでは「ヤマトは極秘の移住計画用の『箱舟』で、地球人類の子孫を残すために女性乗組員も複数確保されていたが、スターシャからコスモクリーナーの存在を知らされ急きょイスカンダルへの旅に目的変更した」という設定もある。冷凍睡眠下という設定については、雑誌『月刊OUT』[要文献特定詳細情報]で本作の特集が組まれた際に語られたものが後年の書籍に踏襲されたもので公式設定ではない。真実は、当初から存在していた「森雪以外の女性乗組員は乗艦していない」という設定が現場サイドまで完全に行き届いていなかったことによる作画ミスである。このことに関して、出渕裕が生前の西﨑義展に質問したところ、西﨑は「ヤマトには森雪以外不要だと考えていたのを、勝手にスタッフが描き、その後、登場していた女性乗組員は初めからいなかったことにした」と言っていたと語っている。 その後の第1作第12話では女性看護婦の登場が予定され、設定画も描かれていたが、直前で男性看護兵に変更されている。
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