系統記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/20 09:24 UTC 版)
「インディペンデント・サブウェイ・システム」の記事における「系統記号」の解説
当初から設計されていたように、INDの列車の運行系統の識別方式は、3つの要素に基づく枠組みとなっていた。マンハッタンで走る幹線の別(8番街線または6番街線)、北側で走る支線の別(ワシントン・ハイツ、グランド・コンコース/ブロンクスまたはクイーンズ・ブールバード)、そして急行または各停の別である。8番街線を通る系統はA、C、Eであり、6番街線はB、D、Fである。AとBはワシントン・ハイツへ、CとDはグランド・コンコースへ、EとFは53丁目トンネル経由でクイーンズ・ブールバードへ直通する。系統記号1文字は急行運転で、系統記号2文字は各停運転である。これに加えて、G系統はブルックリンとクイーンズを結ぶクロスタウン線、H系統はフルトン・ストリート線内を走り、マンハッタンと直通しない列車に使われた。 当初の系統記号は以下の通りである。 A AA 8番街線 - ワシントン・ハイツ BB 6番街線 - ワシントン・ハイツ C CC 8番街線 - コンコース D 6番街線 - コンコース E 8番街線 - クイーンズ・ブールバード F 6番街線 - クイーンズ・ブールバード G GG ブルックリン - クイーンズ クロスタウン線 HH フルトン・ストリート線 S 臨時 ほぼすべての系統記号が、定期列車としてあるいは臨時列車として使われていた。1文字のG系統は、1939年のINDワールズ・フェア線に使われた。 クリスティー・ストリート連絡線開通以前の最後の時期の系統記号は以下の通りである。以下の表で示す終点は、各系統のうちもっとも遠くまで達する地点である。 路線走行区間備考A ワシントン・ハイツ急行 207丁目駅 – ルファーツ・ブールバード駅あるいはファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅 あるいは ロッカウェイ・パーク駅(IND8番街線経由) なお運行されている。 AA ワシントン・ハイツ各停 168丁目駅 – ハドソン・ターミナル駅(IND8番街線経由) 後にK系統となったが、運行されなくなった。 BB ワシントン・ハイツ各停 168丁目駅 – 34丁目-ヘラルド・スクエア駅(IND6番街線) B系統となり、ベッドフォード・パーク・ブールバード駅からブライトン・ビーチ駅までの運行となった。 C ブロンクス・コンコース急行 ノーウッド-205丁目駅 – ユーティカ・アベニュー駅(IND8番街線経由) 既に運行されておらず、A系統およびD系統に統合された。 CC ブロンクス・コンコース各停 ベッドフォード・パーク・ブールバード駅 – ハドソン・ターミナル駅(IND8番街線経由) C系統となり、168丁目駅からユークリッド・アベニュー駅までの運行となった。 D ブロンクス・コンコース急行 ノーウッド-205丁目駅 – コニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅(IND6番街線およびINDカルバー線経由) なお運行されているが、BMTウェストエンド線経由となった。 E クイーンズ-マンハッタン急行 179丁目駅 – ロッカウェイ・パーク駅あるいはハドソン・ターミナル駅(IND8番街線およびIND6番街線経由) なお運行されているが、ジャマイカ・センター駅からハドソン・ターミナル駅(現在はワールド・トレード・センター駅となっている)まで運行されている。 F クイーンズ・マンハッタン急行 179丁目駅 – ハドソン・ターミナル駅あるいはコニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅(IND6番街線経由) なお運行されているが、すべての列車がコニーアイランド駅かキングス・ハイウェイ駅まで行くようになった。 GG クイーンズ・ブルックリン各停 フォレスト・ヒルズ駅 – チャーチ・アベニュー駅(INDクロスタウン線) G系統となったが、すべての列車がコート・スクエア駅で折り返しとなった。 HH コート・ストリートシャトル コート・ストリート駅 - ホイト-スカーマーホーン・ストリーツ駅 既に運行されていない、かつてのコート・ストリート駅はニューヨーク交通博物館となっており、列車を出し入れするために線路が使われている。 HH ロッカウェイ各停 ユークリッド・アベニュー駅 – ロッカウェイ・パーク駅あるいはファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅 H系統となり、その後ロッカウェイ・パークシャトル(S系統)となったが、すべての列車がロッカウェイ・パーク止まりとなった。 クリスティー・ストリート連絡線が開通した後は、当初のINDの系統記号の枠組みは次第に撤廃されていった。各停・急行にかかわらず、すべての系統で1文字となり、8番街線と6番街線の区別(A・C・E/B・D・F)のみが残っている。
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