ふんせんちゅう‐しょう〔‐シヤウ〕【×糞線虫症】
糞線虫症
【概要】 Strongyloides stercoralis という腸管寄生虫(<2.5mm)によって起こされる感染症。腸炎と腸外の症状がある。元来熱帯~亜熱帯に多い疾患で日本では沖縄地方の風土病、またHTLV-I感染者に多い。健康保有者(キャリア)がいる。
【症状】栄養障害と下痢、体重減少、便秘、腹痛など。エイズでは全身感染となり、一緒にグラム陰性桿菌を持ち込んで敗血症、髄膜炎、肺炎などを起こすと致死的になる。
【診断】流行地出身あるいは旅行者。好酸球増多、高IgE血症。糞便・十二指腸液・胆汁・喀痰の寒天培養でみつける。
【治療】サイアベンダゾール(メトロニダゾール)、メベンダゾール。全身性感染では予後不良。
《参照》 下痢

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