粽との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 08:12 UTC 版)
地元では「粽(ちまき)」とも称され、中国に起源がある端午の節句の行事食であることも共通する。しかし、西日本で一般的な青笹の葉で包まれ、糯米粉を用いたちまきとは違い、見た目はちまきの一種で、三角錐型の「鹸粽(けんそう、キーツァン)」のような茶褐色の竹の皮で包まれている。あくまきの中は鼈甲色のケーシング状で米粒の多少残る餅である。また、西日本のちまきや鹸粽のように甘い餡は入れず、もち米のみである。灰汁を用いる同種のちまきは新潟県や山形県などにもみられ、灰汁笹巻きと呼ばれている。 鹿児島県でも、種子島、屋久島では灰汁に付けたもち米に小豆を入れて葮竹の葉で三角錐型に包む角巻き(つのまき)が作られている。もち米を色が付く程度に灰汁に漬け、葮竹の葉で小さめのおにぎりほどの大きさに巻いて、湯で煮る若しくは蒸したもの。もち米をそのまま葮竹の葉で巻いて、灰汁で煮る方法もある。 また、南さつま市坊津町にも角巻きに似た唐人巻(とじんまっ)があるが、灰汁は使わず、台湾の肉粽(にくちまき、バーツァン)の様に豚肉やシイタケなどを使うことが多い。 これらの食品が近隣にあることは、台湾や中国から伝わってきた製法であることを伺わせる。 中国のちまきに「梔粽」がある。色、形、大きさ、味、匂い、材料、製法ともあくまきと類似する。
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