米沢ショッピングセンターの開設とジャスコの進出
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「イオン米沢店」の記事における「米沢ショッピングセンターの開設とジャスコの進出」の解説
先述の米沢市役所跡地での行政主導の商業核の設置構想が挫折したのを受けて、米沢市役所分庁舎跡地(敷地面積約2,948m2)での寄合百貨店「あづま」の予定地に、1971年(昭和46年)10月に開業したのが地下1階・地上4階建ての「米沢ショッピングセンター」である。 このショッピングセンターは、当時地場資本でスーパーを展開していた「かくだい食品(マックスバリュ東北の前身の一つ)」が「ジャスコ(現・イオン・イオンリテール)と提携して開設したものであった。開設に当たっては、「ジャスコチェーン」や「ジャスコモード」といったダミー会社が運営する店舗が集まった「疑似百貨店」の形式であったため、百貨店法の規制を逃れて開業することになった。 そのため、売場面積は約6,175m2と「大沼米沢店」を大きく上回る規模での開設が実現した。 ただし、市役所跡地への地元商店が入居する寄合百貨店構想を引き継ぐ側面があったことから、開業時には地元商店のテナントが41店入居する形となった。 その後、「大規模小売店舗法」への移行に伴ってこのショッピングセンターはその規制対象に加えられ、法改正を経て規定された「第一種大規模小売店舗」となり、擬似百貨店としての運営が必要なくなったことから「ジャスコ」を核店舗として営業を続けた。 しかし、1991年(平成3年)に「ジャスコ」が撤退することに伴って閉鎖となり、「米沢ショッピングセンター」としての歴史に終止符を打った。 なお、2001年(平成13年)8月21日付で「ジャスコ」から「イオン」に社名変更し、2011年(平成23年)3月1日に店名も「ジャスコ」から「イオン」にされているが、このショッピングセンターの核店舗だった「ジャスコ」は当店の直接の前身ではない。 当ショッピングセンターの店舗跡には翌年の1992年(平成4年)に、「米沢ポポロ」が開業。しかし、中心市街地の衰退も重なり、テナントが埋まらず、ビル内に市民ギャラリーを併設した。 その後は、大河ドラマ『天地人』の放映に併せ、1階に歴史資料館「戦国の杜」を、2010年(平成22年)4月17日から2012年(平成24年)3月まで、1階にて開いていた。 米沢市が中心市街地活性化基本計画事業の一環として解体されて2014年(平成26年)度に「米沢新文化複合施設」が建設される予定だった。しかし、ポポロに入居するテナントの一つが2012年(平成24年)4月に退去しない意向を示し、テナントとビル所有者間の訴訟となったため、西側の「まちの広場」に変更された。 なお、米沢ショッピングセンター5階には、ボウリング場「米沢セントラルボウル」があったが、2009年(平成21年)5月31日を持って、閉鎖された。
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