筒井町天王祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 06:21 UTC 版)
筒井町(2013年現在の筒井一丁目他)の須佐之男神社の祭礼である。建中寺門前と情妙寺前をそれぞれ本陣とする2台の山車が、神事の後町内を無病息災・家内安全を祈り奉曳する。2両の山車がそれぞれのからくりの舞を披露する「出会い」もある。宵(日没後)の奉曳では山車に提燈が灯される他、湯取車は水引幕を宵のものに変える。 また、神皇車の本陣が置かれる建中寺公園一帯には縁日の屋台が立ち賑わいをみせる。 筒井町天王祭を行う地域は、ほぼ名古屋市立筒井小学校の学区とみることができる。筒井学区は2010年(平成22年)国勢調査によると、学区の面積は0.742km2、世帯数は3956世帯、人口は7837人である。江戸時代尾張藩の頃から主に下級武士が居住していた地域であり、太平洋戦争時の空襲の被害をあまり受けなかったため逆に下級武士の屋敷町時代からの細い道幅の道路が戦後かなり経過した時期まで残っていた。 伊勢門水『名古屋祭』によると、江戸時代天保期に湯取車を情妙寺前が買い入れた際に、隣の筒井町でも他の山車を購入しようとする動きがあったが反対に遭い果たせなかったため、情妙寺前の湯取車も曳かせないようお上に働きかけたためしばらく湯取車は祭りで曳くことを止められたというエピソードが紹介されている。 ※筒井学区の記述にあたっては、『名古屋の町(大字)・丁目別人口(平成22年国勢調査)』行政区別統計表を参照した。
※この「筒井町天王祭」の解説は、「筒井町出来町天王祭」の解説の一部です。
「筒井町天王祭」を含む「筒井町出来町天王祭」の記事については、「筒井町出来町天王祭」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から筒井町天王祭を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から筒井町天王祭 を検索
- 筒井町天王祭のページへのリンク