等倍光学系タイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 10:26 UTC 版)
「イメージスキャナ」の記事における「等倍光学系タイプ」の解説
Contact Image Sensor (CIS) 密着センサー方式 光源にRGB3色の発光ダイオードを用いたもので、R・G・Bをそれぞれ高速に切り換えてロッドレンズアレイを通して撮像素子であるCMOSイメージセンサに原稿からの光を直接的に導くような仕組みのもの。 光源を切り換えるのに時間がかかるため、CCDタイプのものよりも読み取り速度は遅く、またコントラストの高い部分では色のにじみが生じやすいといった欠点もある。特に高速でスキャンすると色ズレが生じやすい。また、焦点深度が浅く、原稿が原稿台に密着していないとピントが合いにくい。カラー原稿をモノクロで読み取る際にはR・G・Bの内のいずれか一つのみを点灯させて読み取るため、読み取れない色がある点に注意が必要である。 CCDタイプと異なりLEDの光源特性で色選別(分光)を行っているために色再現性は劣るため縮小光学系タイプに比べフィルムスキャンには不向きであったが、最近では光源を工夫してフィルムスキャンができる機種も出てきている。光学系が単純で、装置のサイズをコンパクトにできる。ウォームアップ時間を必要としないため立ち上がり時間は短く、また消費電力も少ない。最近の機種はUSBケーブル一本のみで利用できる手軽さがある。
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