筆記具としてのろう石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 15:23 UTC 版)
石筆(せきひつ)とも呼ばれるそれは小さく切断された滑石(かっせき)であり、筆記具として用いられる。主な用途は建設現場や鉄工所・造船所などで鉄板やコンクリート面などに作業のための記号や指示を記入するためである。鉄工では、線や文字が炎や水でも消えないため、現在でも使用されている。 鉛筆が普及していなかった明治時代初期の小学校では、ノート代わりに石板を用い、ろう石で書き取りを行った。利用法はチョークと似ているが、描かれる線の色は白色のみである。 子供はこれで地面や塀などに落書きをしたり、石蹴りなどの遊びで使われる図形を描いたりする。コンクリートの地面や石垣などに絵を描くのに適しており、描いた絵は比較的容易に消すことができる。
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