笹川良一研究
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1995年に笹川が没したあと、生前は一切公開されていなかった巣鴨の獄中日記や、戦犯家族らとの書簡が研究者の手で編纂され刊行され始め、それまで知られることの無かった笹川の一面に光があたるようになった。まず1997年に伊藤隆と渡邊昭の校訂による『巣鴨日記』が刊行される。これに触発された佐藤誠三郎が1998年(平成10年)に『笹川良一研究 異次元からの使者』、1999年(平成11年)に『正翼(ザ・ライト・ウイング)の男 -- 戦前の笹川良一語録』を相次いで上梓する。そのあと、伊藤隆は笹川の息子・陽平の協力を得て笹川良一関係文書を整理し、東京裁判を中心とする3部作『続・巣鴨日記 笹川良一と東京裁判1』『「戦犯者」を救え 笹川良一と東京裁判2』『容疑・逮捕・訊問 笹川良一と東京裁判3』を刊行。これら一連の文献は、笹川良一関連文書をまとめたものであると同時に、笹川をとおして東京裁判とはどういうものだったのかを追う研究でもある。伊藤自身は、先の3冊に続くものと位置づけて、この6巻分をまとめた人名総索引を『容疑・逮捕・訊問 』の最後に置いている。 伊藤隆・渡邊明・校訂『巣鴨日記』 中央公論社 1997年2月 ISBN 4-12-002650-7 佐藤誠三郎 『笹川良一研究 異次元からの使者』 中央公論社 1998年 ISBN 4120028178 佐藤誠三郎 『正翼(ザ・ライト・ウイング)の男 -- 戦前の笹川良一語録』 中央公論新社 1999年 ISBN 4120028992 伊藤隆 編『続・巣鴨日記 笹川良一と東京裁判1』 中央公論新社 2007年12月 ISBN 978-4-12-003900-3 伊藤隆 編『「戦犯者」を救え 笹川良一と東京裁判2』 中央公論新社 2008年8月 ISBN 978-4-12-003968-3:「戦犯者」とその家族の笹川宛書簡288通を収録 伊藤隆 編『容疑・逮捕・訊問 笹川良一と東京裁判3』 中央公論新社 2008年12月 ISBN 978-4-12-003994-2 伊藤隆 編『国防と航空 国粋大衆党時代 笹川良一と東京裁判 別巻』 中央公論新社 2010年5月 伊藤隆『評伝 笹川良一』 中央公論新社 2011年7月
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