第8の自由(タグエンド・カボタージュ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:53 UTC 版)
「空の自由」の記事における「第8の自由(タグエンド・カボタージュ)」の解説
第8の自由は他国の2点間を直接結びつつ自国を発着する権利のことでタグエンド・カボタージュやコンセスティブ・カボタージュとも呼ばれる:31。これは全ての欧州連合加盟国に与えられる権利であるためヨーロッパでは一般的であるがその他の地域では非常に稀である。他の例としては、1996年にオーストラリアとニュージーランドの間に設立された単一航空市場 (Single Aviation Market, SAM) や、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、シンガポール間の「国際航空輸送自由化に関する多国間協定」(Multilateral Agreement on the Liberalization of International Air Transportation, MALIAT) の2001年議定書が挙げられる。また、1950年代から1980年代にかけてフランクフルトと西ベルリンの間を飛行するのはパンアメリカン航空の権限であったが、国内の航空ネットワークの状態ではなく政治情勢がこれを決定づけた。1990年までは、西ドイツと西ベルリンの占領地との間で航空輸送を行う権利を有していたのは、フランス、イギリスおよびアメリカのみであった。2005年に、イギリスとニュージーランドは無制限のカボタージュ権利を与える協定を締結した。両国間の距離を考えると、合意は近い将来これらの権利が取り上げられるであろうという期待よりもむしろ政治的原則を反映していると見ることができる。同様に、ニュージーランドは1999年にアイルランドと第8の自由の権利を交換している。
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