第4楽章 Moderato - Allegro molto
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 06:14 UTC 版)
「勝鬨と平和」の記事における「第4楽章 Moderato - Allegro molto」の解説
ヘ短調→ヘ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。冒頭、低弦のトレモロと木管の保続音、ティンパニのトレモロの上でクラリネットなどが暗い旋律を奏する。ゆったりと流れる旋律の合間に全合奏で和音を叩き付け、再び静かになり、弦楽器の次第に上行する音形の上で冒頭の旋律が管楽器に長調で現れ、激しいクレッシェンドの頂点でホルンとトランペットにファンファーレ風の第1主題が登場する。木管の流れるような旋律やシンコペーションのリズムなどを挟み、弦楽器によって再び提示され、確保される。やがて、山田耕筰お得意の付点リズムの反復、いわゆる「ピョンコ節」による第2主題が現れ、展開部に入る。木管が短調で主題を奏して始まるが、すぐ長調に転じて木管に主題が受け渡される。幾度かの転調を経て、弦楽器に静かに第1主題が現れ、再現部に入る。第2主題は弦楽器の3連符の上で管楽器が再現し、コーダに入る。金管や木管に第1主題の動機が受け渡され、弦楽器のシンコペーションが静まると木管が下降する音形を繰り返し、静かな和音で終わると見せかけて全合奏で和音をたたき、力強く終結する。
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