第3曲「塩梅」(Melisma )
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 09:36 UTC 版)
「秋庭歌」の記事における「第3曲「塩梅」(Melisma )」の解説
欧文タイトルの「メリスマ」とは、日本の民謡や中近東諸国の民謡に見られるような、歌詞の一つの音節を複数の音の間で微妙に揺らしながら歌う様式を指し、木戸による邦題「塩梅」(えんばい)は、篳篥奏者が、息づかいや唇の位置を操作して音の高さを微妙に変える奏法を指している。太鼓の音で始まり、管楽器のソロやユニゾンによって微分音的・メリスマ的な旋律が奏でられ複雑に展開される。雅楽の源流である中近東の音楽を喚起させるユニークな楽章である。曲の末尾では美しい和音に続き、鞨鼓・太鼓の音が次の「秋庭歌」を誘い出す。
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