第16作~第20作
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第16作『魔女誕生』(1934年5月~6月)、第17作『古代王国の秘宝』(1934年7月)を執筆する。 ハワードは、1934年後半から西部劇を描きたいと考え、コナンに対する執筆意欲が薄れた。友人ラヴクラフトへの手紙には、彼が収集した南北戦争や開拓時代の逸話が綴られている。これは、英国展開の失敗に加え、ウィアードテイルズが1500ドル以上のハワードへの原稿料未払いがあったことも理由に挙げられる。ハワードは、怪奇小説から離れ、展望のあるジャンルを書きたいと望むようになっていた。特にパルプ雑誌アクションストーリーズの1934年3月~4月号でコメディ西部劇〈エルキンズ(Breckenridge Elkins)〉シリーズの第1作『マウンテンマン』(1933年7月)が始まるとハワードは、生前で最高の収入を得、パルプ作家からより本格的な作家業に転向する道さえ掴むほどの大成功を収めたこともあり、コナンから離れるのもやむを得ない事情と言えた。 未完の断片『辺境の狼たち』(1934年後半)を執筆したが西部劇の要素を含み、後の第18作『黒河を越えて』(1934年9月)として書き直された。 第19作『黒い異邦人』(1935年1~2月)、第20作『ザムボウラの影』(1935年3月)が執筆される。第19作は、ハワードの生前には発表されなかった。
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