第10巻「千寿ムラマサと恋の文化祭」
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9月、正宗はムラマサの父である麟太郎に突然呼び出され、ムラマサの新作小説を読まされる。その小説は未完だったが「中学先生の女の子が、婚約者のいる年上男性と恋愛をする」という、まさにムラマサや正宗をモデルにした内容であり、さらに麟太郎と正宗が「やばい」と表現し、後に正宗から奪った原稿を読んだ紗霧が変な属性に目覚めそうになるほどの官能描写もあるものだった。 正宗と麟太郎がこの小説について話していたところ、書いた張本人であるムラマサが、打ち合わせをしていた神楽坂を連れて帰宅してきた。ムラマサは、完成したらあらためてこの小説を正宗に読んで欲しいと頼んできた。一方の神楽坂は、「大ヒット間違いなし」なこの本の出版を麟太郎に許可してもらうため梅園家に来たという。麟太郎は「娘の恋文」を世間に曝すことに反対するが、神楽坂は食い下がり、小説が完成するまで話は保留となった。 またムラマサは、素敵な恋愛小説を書くための参考に、自分と一緒に文化祭を一緒にまわってほしいと正宗に頼んできた。その結果、10月の文化祭一般公開1日目、正宗とエルフ、そして(タブレットPC越しの)紗霧はラマサの学校を訪れ、ムラマサのクラスの模擬店を訪れたり、ムラマサと共に他のクラスや部活の展示物を見に行ったりする。 翌日の文化祭最終日、正宗は約束していたムラマサの小説を読むべく、改めてひとりでムラマサの学校を訪れる。彼はムラマサより、感想などはいらないからただ読んで欲しいと言われて渡された、出来上がったばかりの原稿を読む。その後ムラマサは、マサムネの小説との出会い、正宗本人との出会いなどを語って、改めて正宗のことが大好きだと告白。それに対して正宗は、自分もムラマサが大好きだが、もっと好きな人がいると告げる。その言葉を予期していたムラマサは静かに受け止める。 翌日正宗は麟太郎からの電話で、神楽坂が熱望していたあの小説の書籍化はできなくなった、なぜなら原稿をムラマサが燃やしてしまったからと教えられる。そして、今は存在しないその小説の感想を聞かれた正宗は「世界で一番面白い、最高の青春小説」だったと答えた。
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