第10巻 - 「一」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 00:03 UTC 版)
「形而上学 (アリストテレス)」の記事における「第10巻 - 「一」について」の解説
第10巻(Ι) - 「一」について(全10章)第1章 - 「一」について。「一」と言われる四つの場合。「一」は主に性質・量の尺度である。諸種の尺度。 第2章 - 「一」はピュタゴラス派やプラトンが説くような「実体」ではなく、自然哲学者たちが説くような「基体」でもない。「一」が「普遍」であるということの論証。「一」は「存在」と同様に普遍的な述語である。 第3章 - 「一」と「多」の対立について。関連する諸概念 --- 「同一性」「類似性」「異他性」「差別性」 --- の解明。 第4章 - 「反対性」は完全に「差別性」である。「反対性」と「欠除態」及び「矛盾的対立」との関係。 第5章 - 「大」と「小」はどのような対立か。「一」に対する反対のものは一つであるが、「等」は同時に「大」と「小」と対立する。 第6章 - 「一」と「多」の対立、「少」と「多」の対立について。 第7章 - 「反対」のものどもの間にある「中間」のものどもについて。それら相互の関係。「反対」のものどもとの関係。それらが「反対」のものどもから成るということについて。 第8章 - 「種」において異なる(差別される)とは何か。「種」における差別性はその「類」の内での差別性であり、「異他性」である。 第9章 - どのような「反対性」があるものには「種」における差別をもたらし、他のものにはもたらさないのか。 第10章 - 「消滅的」なものと「永遠的」(不滅的)なものとは「類」を異にしている。そこからイデア説が排撃される。
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