第10師団と第10師管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 23:40 UTC 版)
「第10師管」の記事における「第10師団と第10師管」の解説
師団制の師管は同じ番号の師団のための徴兵と密接に結びついており、第10師団の兵士は第10師管に戸籍を持つ男子から徴集された。また、第10師管から徴兵された兵士は第10師団に入るのが原則であったが、これにはいくつか例外がある。まず、独自の師管を持たない近衛師団には、全国の師管から兵士が送られた。また、朝鮮、台湾の植民地に常駐する部隊にも内地の師管が兵卒が送られた。時には、人口が少ない師管にある師団にも融通された。一例として1921年(大正10年)に第10師管で徴集する兵卒の配分計画をあげると、第10師団に5112人、朝鮮の第20師団に1187人、岡山の第17師団の輜重兵隊と輜重輸卒に428人、近衛師団に56人を現役兵として配賦することになっていた。 師管はまた国内治安維持、外国の侵攻に対して出動する師団の担任地域でもある。しかし、第10師管は地理的に外国からの目標にされにくかった上に、日露戦争後は外国軍が日本に上陸攻撃を行う可能性はほとんどなくなっていた。
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