第1楽章 Sostenuto assai - Allegro ma non troppo
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「交響曲第2番 (シューマン)」の記事における「第1楽章 Sostenuto assai - Allegro ma non troppo」の解説
ハ長調。序奏付きのソナタ形式(提示部反復指定あり)。序奏は6/4拍子、49小節。弦のなだらかな動きの上に、トランペットが付点付きの5度跳躍動機を示す。この動機は全曲の統一動機として、随所に現れる。第1主題の動機を予告しながら切迫するが、いったん落ち着き、気分を整えたところで主部にはいる。主部は3/4拍子。第1主題は序奏で現れた動機の反復による、軽快なもの。第2主題はあまり明瞭には認められず、第1主題から派生した音階の上昇・下降によっている。コデッタも第1主題のリズムから派生したものである。展開部は序奏のなだらかな音型も示され、上記シューマン自身の説明にあるように闘争的で、特定の音型、リズムが何度も繰り返し現れる。前半は推移部の素材や第2主題が中心に扱われ、後半になると第1主題も現れてクライマックスを形成していく。245小節からの再現部では第1主題はより強圧的になっているが、後は型どおりに進行する。309小節からのコーダでは序奏のトランペット動機が現れる。
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