第1楽章 Tempo molto moderato - Allegro moderato (ma poco a poco stretto) - Vivace molto - Presto - Più Presto (変ホ長調)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 15:26 UTC 版)
「交響曲第5番 (シベリウス)」の記事における「第1楽章 Tempo molto moderato - Allegro moderato (ma poco a poco stretto) - Vivace molto - Presto - Più Presto (変ホ長調)」の解説
ソナタ形式の前半とスケルツォの後半からなる。冒頭、北欧の大きな自然を暗示させる伸びやかなホルンの問いかけに、小動物が応えるかのように木管楽器が応えて第1主題群を形成する。第2主題は「ややフルート風に」と指定された弦のトレモロに乗って木管楽器群で提示される。第2主題が遮られ、高揚して小結尾となった後、提示部は変奏的に反復される。展開部ではホルンの橋渡しを経て弦楽器が第2主題に基づいた半音階的楽句を奏で始め、木管楽器が短く応える。ざわめく弦に乗ってファゴットに受け継がれ、曲は一旦ラルガメンテにテンポを落とし、幻想曲風になった後、高揚して再現部となり、第1主題と続くスケルツォ主題の変形を取り込みながら巧みにアレグロ・モデラートへ入る。スケルツォ主題は木管により演奏される牧歌風のものだが、第1主題も巧みに交わりながら変奏的に発展してゆく。中間主題(事実上のトリオ)はトランペットにより提示される。やがてスケルツォの荒々しい雰囲気が回帰し、曲は終結部に向かって徐々に高揚しクライマックスでプレストのトランペットによる終結主題で晴れやかな頂点を飾り、終止する。演奏時間は12~14.5分程度。
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