第1楽章 Schwer
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「交響的協奏曲 (フルトヴェングラー)」の記事における「第1楽章 Schwer」の解説
ロ短調、ソナタ形式。冒頭、木管と弦による4度上行音形が呈示される。これは後の交響曲第1番の冒頭に似た雰囲気を持っている。オーボエ・ソロに導かれるように弦楽器のトレモロは音量を増し、全合奏で和音が打撃されると、ピアノ独奏が冒頭の動機を力強く奏する。再びオーケストラが盛り上がると、ピアノに憂鬱な旋律が現れる。凄まじい大音響と、静かなソロが交互に現れる。しかし、展開部はひたすらに悲劇的であり、非常に分厚い音響が続く。やがて、静かに再現部が開始される。金管群が冒頭動機を吹き鳴らすと、カデンツァに入る。そして、コーダとなり、圧倒的な音響のうちにクライマックスを迎え、冒頭動機が鳴り渡り、一気に曲を閉じる。演奏時間30分。
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