第1曲:ヴィシェフラドとは? わかりやすく解説

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第1曲:ヴィシェフラド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 09:55 UTC 版)

わが祖国 (スメタナ)」の記事における「第1曲:ヴィシェフラド」の解説

原題Vyšehrad 1872年から1874年の間に構想され、1874年9月末から11月18日にかけて作曲された。6曲のうちで唯一スメタナ失聴する前にかなりの部分出来上がっていた。初演1875年3月14日変ホ長調。この曲はプラハにあるヴィシェフラド城題材としている。ヴィシェフラドは「高い城」を意味しそのように題名訳されることもある。この城は、ボヘミア王国国王居城としていたこともある城であったが、戦乱によって破壊され廃墟となった1874年夏の間にスメタナ聴力徐々に衰えるようになり、それから間もなく完全に失聴してしまう。スメタナは、仮劇場支配人であるアントニーン・チーセック(チェコ語版)へ宛てた辞表の中で、段階的だが急速な失聴について述べている。全ての音から隔絶され状況が続く(完全失聴)なか治療が行われたが、結局成功することはなかった。 曲は、吟遊詩人Lumír)のハープ始まり、この詩人が古の王国栄枯盛衰を歌う、というのが内容である。冒頭ハープ音色のあと、城の工廠響き転換する。この部分現れる主題は『わが祖国全曲通じて繰り返し用いられる4つの音で構成される主題B♭-E♭-D-B♭)がヴィシェフラド城示しており、第2曲『ヴルタヴァ』の終わり第6曲ブラニーク』の終わりにも提示される。この主題最初部分には、スメタナの名前の頭文字B.S.(=B♭E♭)が音として刻まれている。 冒頭アルペッジョでは、2台のハープが必要とされる属七の和音のあと、管楽器主題引き継ぎ弦楽器がそれに続いて、やがてオーケストラの全楽器によるクライマックス達する。次のパートでは、スメタナ速いテンポ用いて城の歴史呼び覚まし、これは行進曲発展する表面上は明るクライマックスは、城の衰退描写する下降パッセージ中断され音楽静かになる。そして、冒頭主題が再び提示され、現在では廃墟となってしまった城の美しさを再び奏でる音楽静かに終わり、城の下を流れヴルタヴァ川描写に続く。

※この「第1曲:ヴィシェフラド」の解説は、「わが祖国 (スメタナ)」の解説の一部です。
「第1曲:ヴィシェフラド」を含む「わが祖国 (スメタナ)」の記事については、「わが祖国 (スメタナ)」の概要を参照ください。

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