第1曲(第2番)変イ長調 作品34-1
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「華麗なる円舞曲 (ショパン)」の記事における「第1曲(第2番)変イ長調 作品34-1」の解説
アレグロ・ヴィヴァーチェ、変イ長調。トゥン=ホーヘンシュタイン嬢に献呈された。 ショパンはこの曲を、1835年9月にボヘミアのカールスバート(カルロヴィ・ヴァリ)に湯治に来ていた両親を見送る途中に立ち寄ったトゥン=ホーヘンシュタイン家で作曲し、同月15日に完成させている。 非常に華やかな曲想であり、規模内容共に充実したワルツである。序奏と7つの部分から構成され、前曲の『華麗なる大円舞曲』と同様に舞踏の拍子を示す序奏で始まるが、前曲が4小節だったのに対し本曲は16小節となっている。序奏は属七の和音で始まり、両手のユニゾンの後にワルツ本体の第1部(変イ長調)へと移る。第1部は音階進行が急速に現れ、題名に恥じない展開である。続く第2部は変ニ長調から変イ長調へ、第3部では変ニ長調から変ホ長調、第4部では変ト長調から変ニ長調、第5部は変イ長調、第6部では変ニ長調から変イ長調へと転調し、華やかさが全曲を支配している。第7部は61小節もある長いコーダであり、極めて音楽的である。 右手は常に6度の和声であり、効果ある演奏には訓練が必要である。
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