第1幕 夕暮の森の中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 07:09 UTC 版)
「夏の夜の夢 (ブリテン)」の記事における「第1幕 夕暮の森の中」の解説
オベロンとその妃タイタニアは、インドから来た小姓をどちらのものにするかで夫婦喧嘩をしている。一計を案じたオペロンは妖精パックに「浮気草」(睡眠中の者のまぶたに汁を塗ると目を覚めたときに見たものを恋する薬草)を持って帰るように命令する。 舞台が一度空に転換すると、ライサンダーとハーミアが登場する。ハーミアの父親はデメトリウスと結婚をするよう命じたが、ハーミアはこれを拒んでライサンダーと駆け落ちをしていた。彼は「まことの愛が穏やかに実を結んだためしはない」と歌って、互いに愛を誓う。彼らが去るとデメトリウスと彼に片思いするヘレナが登場しはかない愛の懇願をする。 再びオベロンが登場する。パックが薬草を持って帰ると、早速オベロンは麝香草の咲く堤で眠っているタイタニアのまぶたに汁を塗る。また先の二人の話を聞いていたオベロンはパックにつれないアテネ人デメトリウスのまぶたに汁を塗るように命ずる。その最中に、村人たちは近々行われる大公シーシアスの結婚に際し、「ヒラマスとシスピー」の劇を上演するための稽古の打ち合わせが行われ、職人を含む村人たちは今夜練習すると決めて帰って行く。 再びハーミアとライサンダーが現れ、彼らは道に迷い、森の中で床を共にしようと言うライサンダーにハーミアはまだ早いと言うが疲れて眠ってしまう。妖精パックが登場し、寝ているハーミアとライサンダーを、デメトリアスとヘレナの恋仲だと勘違いしてライサンダーのまぶたに薬を塗る。そこへデメトリアスを追ってヘレナが現れるが、目覚めたライサンダーは、惚れ薬の効果によって彼女に夢中になり、愛の告白をして後を追う。その後に目覚めたハーミアはライサンダーがいないことに驚く。タイタニアが妖精の子守歌によって眠るとオベロンが現れ、眠っているタイタニアのまぶたに薬を塗って姿を消す。
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