第1幕 メッシーナ総督の宮殿の庭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 07:47 UTC 版)
「ベアトリスとベネディクト」の記事における「第1幕 メッシーナ総督の宮殿の庭」の解説
アラゴンの王子であるドン・ペドロはムーア人に対する軍事的勝利し、シチリア島全島をあげての祝祭ムードで彼の帰還を待っている。その勝利の後、ドン・ペドロはメッシーナを訪問しているのである。彼は二人の友人や仲間の兵士であるクラウディオとベネディクトと一緒である。ドン・ペドロ達はメッシーナの知事であるレオナートと彼の娘エロー、姪のベアトリスとによりに出迎えられている。 エローは婚約であるクラウディオの無事と彼の活躍への報酬を伴った帰還を待っている。ベアトリスはベネディクトにいろいろ話を聞いたり、「ベネディクトの功績の前にはアレキサンダー大王やシーザーの偉業もかすむわね」などと嘲ったりする。彼らは以前会っている間柄なのだが、お互い侮辱し合い、なじり合う。ベネディクトは自分が結婚しないことを彼の友人に誓う。その後、クラウディオとドン・ペドロはベネディクトをだましてベアトリスと結婚させることを企む。レオナートは、話がベネディクトに聞かれていることを知りつつ、ベアトリスがベネディクトを愛していることをペドロに保証する。それを聞いたベネディクトはベアトリスの愛が報われない結末にしてはならないと考え、そのため、彼は彼女にアプローチすることを決心する。ベアトリスに愛されていると聞かされ、舞い上がったベネディクトはロンド「彼女を愛そう」を歌う。 一方、別の場所では、エローと彼女の付き人であるユルシュールは、ベネディクトは今密かにベアトリスと恋していると思わせ、ベアトリスに同様の罠にはめることを企む。エローはクラウディオと一緒になれる幸せに感動し、ユルシュールと女声2重奏の美しいノクチュルヌ「澄み切った静かな夜よ」を歌って幕となる。
※この「第1幕 メッシーナ総督の宮殿の庭」の解説は、「ベアトリスとベネディクト」の解説の一部です。
「第1幕 メッシーナ総督の宮殿の庭」を含む「ベアトリスとベネディクト」の記事については、「ベアトリスとベネディクト」の概要を参照ください。
- 第1幕 メッシーナ総督の宮殿の庭のページへのリンク