第三部 暗黒星通過!(The Black Star Passes)
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「暗黒星通過!」の記事における「第三部 暗黒星通過!(The Black Star Passes)」の解説
輝きを失った恒星を回る惑星の上で、タジ・ラモルは空に輝く若い太陽を見つめていた。長い年月のうちに接近してきたその太陽へ、探検隊を送る準備は整っていた。そこで居住可能な惑星を見つけて移住できなければ、彼らの種族は死に絶えてしまう。その惑星に知的生物がいるなら、攻撃してくるかもしれない。200隻からなる武装した探検船団が、その太陽の第2惑星と第3惑星に接近したところ、小型船が上昇してきた。目標にされたのは、われわれの太陽系だったのだ。 巨大な相手の宇宙船に対して、太陽系側の小型船は有利に戦いを進めた。地球と金星で、数十隻の敵船を破壊したのだ。からくも船団を撃退したあとで、アーコット一行は墜落した1隻の宇宙船の内部調査を行った。そこで生き残りの異星人と戦った。それらは白い肌と大きな眼を持っていたので、暗い世界で進化した生物と考えられた。また宇宙船の動力源と思われる物質も発見された。それは光のエネルギーを詰め込んだ「光の塊」だった。このエネルギーを利用した新型宇宙船の建造も始まった。一つめは1人乗りの小型高速攻撃機、二つめは攻撃機への補給を行う母艦、三つめは遠い宇宙空間まで行ける偵察艦である。 一方、多くの犠牲を払いながら暗黒星に戻ったタジ・ラモルは、再度あの太陽系に攻撃をかける準備をしていた。あの若い太陽の光と熱を、肌で感じた乗組員たちも同じ考えだった。前回は敵の小型船にやられたので、こちらも小型で小回りのきく宇宙船を造らねばならない。船団の数ももっと増やさねばならない。二つの太陽系の総力戦が始まろうとしていた。
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