第一章 窓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 18:26 UTC 版)
この小説は、ヘブリディーズ諸島のスカイ島にあるラムジーの夏の別荘を舞台にする。この章は、ラムジー夫人が息子のジェームズに、明日こそは灯台にいけるはずと約束したことから始まる。彼女の言葉はしかし、夫ラムジーが確信をもって言った、明日は天気が悪くなるという言葉によって反対される。彼の意見は、ラムジー夫妻間、ラムジー氏とジェームズ間に、一種の緊張を生みだした。この出来事は、章全体のいろいろな場面、特にラムジー夫妻間の関係に関わる部分に大きな影響を与えることになる。 ラムジーと彼の8人の子供は、たくさんの友達、同僚とその別荘で顔を合わせた。そのうちの一人であるリリー=ブリスコーは、ラムジー夫人とジェームズの肖像画を描こうと試みる、若く、頼りない画家として小説に登場する。彼女は、この小説を通じて疑いを持つようになる。主にチャールズ=タンスリー(客の一人であり、女性は絵描きも執筆もできないと考える人)に接して芽生えた疑いだ。タンスリー自身は、哲学の教授であるラムジー氏と、彼の書いた論文のファンである。 この章は盛大な晩餐パーティによって締められる。客として訪れた詩人、オーガスタス・カーマイケルが二杯目のスープを頼んだとき、ラムジー氏はあと少しで彼にかみつくところだった。ラムジー夫人も、自身が約束して連れてきた知人である、ポール・ライリーとミンタ・ドイルの二人が、ミンタが祖母のブローチをビーチでなくしたことが原因でパーティに遅れたことで、不機嫌であった。
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