第一大川橋梁 (会津線)とは? わかりやすく解説

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第一大川橋梁 (会津線)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 02:32 UTC 版)

第一大川橋梁(だいいちおおかわきょうりょう)は、福島県会津若松市南会津郡下郷町との境界の阿賀川(大川)に架かっていた日本国有鉄道(国鉄)会津線(現・会津鉄道会津線)の鉄道橋廃橋)である。

概要

旧第一大川橋梁付近の深沢橋梁を通過する会津鉄道の「お座トロ展望列車」。奥の大川湖面橋の下に第一大川橋梁の橋台が沈んでいる

国鉄会津線(現・会津鉄道会津線)の上三寄駅(現芦ノ牧温泉駅) - 湯野上駅(現湯野上温泉駅)間の延伸工事に伴って1932年(昭和7年)に完成した。桑原駅(現芦ノ牧温泉南駅) - 湯野上駅間の阿賀川(大川)に架かる橋梁であった。この付近には、本橋梁に隣接して旧国道121号会津三方道路より格上げ)の吊橋も架かっていた[1]

大川ダム建設による新線切り替え[2]に伴って、1980年(昭和55年)に橋が撤去された。現在は、若郷湖の湖底に沈んでいる本橋梁の橋台および吊橋(旧国道121号)の上を横切るように、大川湖面橋福島県道214号芦ノ牧温泉南停車場線)が架けられている。

構造

単線上路式プレートガーダー11連の形式であった。また、湯野上方に向かって25 の上り勾配となっていた。

周辺

  • 若郷湖
  • 大川湖面橋(福島県道214号芦ノ牧温泉南停車場線)
  • 深沢橋梁(会津鉄道会津線)
  • ダム管理道(周回路)
  • 国道121号
  • 国道118号(国道121号と共用)

その他

会津線旧線は桑原駅(移転前)[3]より上り勾配で南下し、本橋梁で阿賀川(大川)を渡河後、直ぐに第一小沼崎トンネル(現在は水没)に入っていた。

桑原駅(移転前) - 湯野上駅間は会津線で最も美しい景観であり、特に阿賀川(大川)に架かる本橋梁は第二大川橋梁とともに、鉄道ファンやカメラマンの有名撮影ポイントとなっていた。大川ダムの完成により若郷湖を迂回するトンネルが出来たため、現在の会津鉄道会津線では見ることができない風景となっている。

脚注

  1. ^ 湖底に消えた風景 (会津線) - わが国鉄時代(鉄道ホビダス
  2. ^ 上三寄駅 - 湯野上駅間が新線に切り替えられており、舟子仮乗降場(現大川ダム公園駅)、桑原駅が移転している。
  3. ^ 移転前の桑原駅は、現・芦ノ牧温泉南駅の西側の河岸段丘上にあり、舟子仮乗降場 - 湯野上駅間のすり鉢状の底にある駅であった。

関連項目

外部リンク

桑原駅の南側に第一大川橋梁および第一小沼崎トンネルが見える。また、第一大川橋梁の右側には吊り橋が見える。

座標: 北緯37度19分50.4秒 東経139度55分3.2秒 / 北緯37.330667度 東経139.917556度 / 37.330667; 139.917556




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