竣工までの流れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 06:29 UTC 版)
元来、西ノ島の美田川は全川未改修で河積狭少なため、洪水被害を例年のごとく受けていた地域であった。 さらに、1963年(昭和38年)隠岐が大山国立公園の指定を受けたことや当時の離島ブーム、1967年(昭和42年)の当時の皇太子・同妃の来島などが相まって観光客が増加、旅館や民宿に人が押し寄せ用水不足が深刻になる事態に発展。特に1967年の渇水時に、同町浦郷地区において、塩分や農薬を含む水を引用したほどであった。 異常の事態の深刻さを鑑みて、1969年(昭和44年)に調査が開始され美田ダムの建設が決定。美田地区は西ノ島の中でも水資源が豊富な地域であったため、ダム建設の候補地となった。ダム建設を巡って、離島での建設、水利権も争われるなど建設は難航したが、約10年後の1978年(昭和53年)3月に完工。 また、ダム建設と合わせて美田浦郷簡易水道事業も進み、結果、慢性的な水不足は解消されることとなった。
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