積極的評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 09:57 UTC 版)
その強いリーダーシップと明晰な行動、前例にとらわれない大胆さ、「親分肌」で後進の指導をよくし、退官後、政界にも財界にも残らず潔く引退したことなど、属人的な人格面における従来の官僚像と異なる爽快なイメージは各界において広く評価されている。城山三郎は前述の『官僚たちの夏』を執筆、そのなかで非常に高い評価を与え、これが佐橋のイメージ形成に大きく寄与した。結果、官僚嫌いで有名な佐高信も高く評価する。 なお、特振法自体は廃案となったものの、佐橋の直弟子ともいえる平松守彦(前大分県知事)の、IBMに対するコンピュータ業界における合従連衡策(詳細は記事三大コンピューターグループ参照)は、佐橋的な統制経済観の典型的な実現といえる。結果として、ヨーロッパ各国においてコンピューターメーカーがほとんど残らなかったのに対し、日本においては数社の世界的企業が残った。他方、このことについては電電公社の調達政策に多くを拠っていた可能性もあることから、産業政策の貢献がどの程度であったかについての評価は直接的には定かではない。
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