積極的幇助
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 18:10 UTC 版)
自殺志願者に対し、苦痛のない自殺手段を提供することを指す。アメリカ・ミシガン州在住の、ジャック・ケボキアンが考案した自殺装置が有名。自殺志願者が、自らの手で生理食塩水を注射するボタンを押し、続いて睡眠薬のボタンを押し、最後にケボキアンが致死量に達した毒薬注入のボタンを押す。 ミシガン州に自殺幇助罪がなかったことから、この行為が可能となったが、事件を契機に、ミシガン州当局は慌てて自殺幇助罪を制定。ケボキアンが自殺装置を続けて使用したことから、ケボキアンは自殺幇助罪で告訴されたが、ケボキアンは自殺装置の使用をやめるつもりはないと明言している。 ケボキアンの下には、自殺装置の利用を求める連絡が、全世界から寄せられている。しかし、ケボキアンは自殺装置の使用を病気で苦しんでいる者に限定している。 2010年に発表された安楽死ジェットコースターも積極的幇助装置の一種である。これは、ジェットコースターの搭乗者が自ら降下ボタンを押すことで時速360kmの速度で降下し、低酸素脳症に至り死亡するというものであるが、少なくとも現時点ではコンセプチュアルアートの一種であり、現実に存在するものではない。
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