積極的実行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/21 22:21 UTC 版)
積極的実行(eager execution)は投機的実行の一種であり、条件分岐の両方の経路を実行し、実際に条件分岐命令を実行して通ることが判明した経路の結果のみを採用する。計算資源に制限がなく、全ての分岐に対して積極的な投機的実行を行うことができれば、理論上完全な分岐予測(必ず当たる「神託」に擬して oracle executionとも呼ばれる)と同等の性能を発揮する。ただし、必要な資源量は条件分岐の数に対し指数関数的に増大する。 ミクロなレベルでの積極的実行としては、演算装置における桁上げ選択加算器(足し算の桁上げ(繰り上がり)は、高速化の手法はあるものの、最下位桁から伝搬する性質がある。そこで、桁上げありの場合となしの場合の両方を計算し、最後に(あるいは次のクロックで)桁上げの情報に応じてどちらかを選択する)といったものがある。
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